[M&Aスクランブル]
(2015/06/10)
本年1月のベトナム現地新聞でブー・ベト・ゴアン国家金融監督委員長が「今年は合併・買収(M&A)によって弱小銀行の整理が進むなど、金融市場再編の重要な時期を迎える」とのインタビュー記事が報道された。
そして2月には、ベトナム国家銀行(SBV)が「国内の銀行を現在の約40行から2017年までに15行程度に減らす」方針を公表し、これによってベトナムの本格的な金融再編が始まることとなった。
当初、本年は6~8件のM&Aが行われるだろうと報道等では予測されていたが、早くも5月末までに6件が公表されている。それほど銀行再編のピッ チは速い。SBVの方針は順調に実現化されているようだ。このM&A以外にもSBVは不正・不法行為のあったダイズオン銀行(オーシャンバンク) と、株主の増資反対で経営難に陥ったベトナム建設銀行株式を強制的に無償取得し国有化した。
このオーシャンバンクには国営のベトナム石油ガスグループ(ペトロベトナム)が20%出資しており、ペトロベトナムは全面的な損失を計上することとなって、国家資金を何故オーシャンバンクに投じたのか、その責任を問われている状況にある。
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