[編集部から]
2015年9月号 251号
（2015/08/17）
次号予告
2015年10月号
特集：「事業承継とPEファンドの役割」 2015年9月15日発売予定
※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。
編集後記
■今号の「M&Aの現場から」では、Yahoo! JAPAN（以下ヤフー）の投資子会社（CVC）「YJキャピタル」を取り上げました。2012年9月に設立した総額30億円の1号ファンドの成功を踏まえて、15年1月設立の2号ファンドはファンド規模も200億円に拡大し、海外ベンチャー企業への投資も始めています。
そのYJキャピタルを含めたヤフーグループが、来年夏に東京・紀尾井町の「東京ガーデンテラス」のオフィス棟に本社を移します。「東京ガーデンテラス」は、赤坂プリンスホテル跡地の開発計画「紀尾井町プロジェクト」として進められているもので、「オフィス・ホテル棟」と賃貸住宅の「住宅棟」の2棟からなっていますが、その建設の様子が弊社の窓越しによく見えます。オフィス・ホテル棟は36階地下2階建。そのうち、商業施設は1階～4階、ホテルが30階～36階とのことで、今はちょうどホテル部分に取りにかかろうかという段階です。
オフィスはワンフロア1000坪超とのことですが、そのオフィス棟24フロアうち20フロアをヤフーが占めるというから驚きです。今年の夏は、楽天グループが世田谷区玉川の新社屋（楽天クリムゾンハウス）に本社を移転して話題になっていますが、来年の今頃は紀尾井町にヤフーの大部隊が移動してきます。まさにIT企業の勢いを象徴する本社移転の動きです。（耕）
■先日外資のCRO（治験業務支援企業）に勤務する友人と会いました。勤務先の企業は事業をグローバルに展開していますが、全世界の経理処理を全てインドで行っています。国民性もあるのか、作業はなかなか期日通りに進まず、検査の依頼先である病院への支払いも遅れがちだそうです。支払期日に間に合わないわけですから当然遅延金も発生し、日本のオフィスでは問題になっています。一方、この企業は北米、南米、欧州など世界中に拠点を持っており、日本以外の国でも支払いが遅れているのですが、同様の問題は起こっていません。「ちゃんと払ってくれるのなら、多少の遅れには目をつぶる」というスタンスだといいます。私には意外で新鮮な驚きでした。しかし最近になって、様々な面できちんとしている日本で問題になっているということは改善の必要があるのではないかと、本社で検討が始まったそうです。世界で少数派の日本の常識が受け入れられるのか、続きを楽しみにしています。（華）
［Webマール］
