[Webインタビュー]

(2024/07/23)

【第174回】大和証券グループのPEファンド運用会社「大和PIキャピタル」の投資戦略

玉澤 康一(大和PIキャピタル 代表取締役社長)
中山 淳(同 取締役)
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大和PIキャピタル

玉澤康一代表取締役(左)と中山淳取締役

大和PIキャピタルは、2022年9月に設立された中堅・中小企業へのバイアウト投資を行うPEファンドだ。代表取締役社長の玉澤康一氏と取締役の中山淳氏に、同社設立の趣旨とファンドの投資戦略を聞いた。

自己資金投資(プリンシパル投資)からファンド投資へビジネス領域を拡大

―― 大和PIキャピタルは2022年9月に大和証券グループの投資会社大和PIパートナーズ(大和PIP)が母体となって設立されました。立ち上げの経緯を教えて下さい。

玉澤 「大和PIPは大和証券グループの資金でPEや債権、不動産などに自己資金投資をしており、PEについては前身にあたる大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツ(2001年設立)時代を含めると20年超の投資実績を有しています。一方で、グループとして自己資金投資以外の新たな投資運用ビジネスの展開を企図したこと、資産管理ビジネスへの移行を掲げていることなどもあり、外部資金を受け入れたファンドの設立・運用を行う当社の設立に至りました。

 当社で運用に携わるフロントメンバーは大和PIPでPE投資の経験があり、私と中山のように過去にPEファンドの運用経験を持つメンバーも在籍しています」

―― ファンド投資と自己資金投資の違いがあるとのことですが、大和PIキャピタルと大和PIPのビジネス領域に重なりはありませんか?



■玉澤 康一(たまざわ・こういち)
1997年、山一證券入社、大阪資本市場部にて上場企業向け各種ファイナンス等業務に従事。1998年、大和企業投資入社、投資部(ベンチャー投資)配属。2003年、同社事業投資本部、2012年4月、同社事業投資課長。2014年7月、大和PIパートナーズ プライベート・エクイティ部兼務 事業投資グループ長。2018年4月、プライベート・エクイティ部長。2020年4月、大和PIパートナーズ 取締役プライベート・エクイティ担当。2022年9月、大和PIキャピタル 代表取締役社長。大和PIパートナーズにおいては、全ての国内プライベート・エクイティ投資案件を統括。一橋大学経済学部卒業。

■中山 淳(なかやま・じゅん)
1993年、大和証券入社、小売業のM&Aアドバイザリー業務を担当。2000年、三和証券(現三菱UFJモルガンスタンレー証券)入社 企業情報部。2006年、大和企業投資入社 事業投資本部。2014年7月、大和PIパートナーズ プライベート・エクイティ部兼務。2022年9月、大和PIキャピタル 取締役。大和PIパートナーズにおいては、ヒューマン・アソシエイツ・ホールディングス、東京ケータリング・ホールディングス、エナックス、エムアンドエムサービス、白山、マリン・プロフーズを担当。東京理科大学理学部卒業。

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