[M&Aトピックス]

(2024/04/09)

デロイトがアクティビスト対応支援の新会社DTEAを設立、社長に古田温子氏

 デロイト トーマツ グループは4月8日、企業価値向上に取り組む経営者と企業の支援を目的に、デロイト トーマツ エクイティアドバイザリー合同会社(Deloitte Tohmatsu Equity Advisory、DTEA)を設立し、事業を開始したと発表した。新社長には、ボードアドバイザーズ出身の古田温子氏が就任した。

 アクティビストによる株主提案をはじめとする企業への働きかけの増加にともない、企業価値向上策の策定と実行、資本市場での信任獲得の重要性が増している。DTEAは将来キャッシュ・フローと資本コストを軸とした企業価値向上策の策定と実行、投資家との戦略的エンゲージメントを支援することで、企業の自律的な変革を支え、日本企業の経営基盤の強化に貢献する。

 古田氏は、「これまで一貫して上場企業の買収防衛支援に従事した中で、かけがえのない日本企業を守るためにできることは何かを考え抜いた結果、『企業の自律的な変革による企業価値向上』にたどりついた。企業の中長期的な総合評価指標である『株価/時価総額』にこだわり、企業価値向上策の策定と実行、投資家との戦略的エンゲージメントを一貫して支援することで、企業の自律的な変革を支え日本企業の企業価値向上に貢献する」とコメントしている。

■古田 温子(ふるた・あつこ)氏
大手証券会社、IR/SRコンサルティング会社の取締役、経営人材コンサルティング会社のパートナーを経て、2024年、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社に入社、デロイト トーマツ エクイティアドバイザリー合同会社の代表執行役社長に就任。デロイト トーマツ入社以前は敵対的買収防衛支援、プロキシーファイト対応、アクティビスト対応、中期経営計画策定支援、経営幹部育成、幹部社員アセスメント等のアドバイザリー業務に従事。

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