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(2023/05/17)

エムスリー 新型コロナ禍の収束で動き出す成長戦略

マール企業価値研究グループ
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 エムスリーは2000年に創業した、言わずと知れた医療DX業界のトップ企業である。その成長力は、米Forbes誌において「世界で最も革新的な成長企業」で5位に選出される(2017年)ほどで、これまで驚異的な利益成長を示してきた。例えば売上高は2010年度の150億円から直近の2022年度には約15倍の2308億円となった。特に新型コロナウイルス感染症が拡大した2020年度から2022年度間はコロナ関連の治験、ワクチン接種支援、治療薬などの需要が拡大、売り上げの伸びにも拍車がかかった(2000年度~2021年度まで21期連続の増収増益)。

 同社の事業セグメントは6つで、メディカルプラットフォーム(製薬企業向けのマーケティング支援、医師への情報提供や調査など)、エビデンスソリューション(製薬企業向けの治験支援サービス)、キャリアソリューション(医師・薬剤師向けの求人求職支援サービス)、サイトソリューション(医療機関向け運営サポートサービス)、海外事業(欧米、アジア)、エマージング事業群(新規事業創出など)に分かれている。このうちメディカルプラットフォームは、日本最大級の医療従事者専用サイト、m3.comにある「MR君」という製薬企業向けの薬剤プロモーション・マーケティングの支援サービスを活用しながらエムスリー最大の売上、利益シェアとなっている。因みにm3.comは日本の医師の約9割にあたる32万人が登録する国内最大のサイトである。…


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