[【クロスボーダーM&A】ベトナム投資の基礎知識 [ベトナムマーケット概要](ワールディング)]

(2014/11/05)

ベトナムの二輪車業界②

 谷口 正俊(株式会社ワールディング 代表取締役社長)
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外資企業によるVAMMの発足

 ベトナム二輪車製造業者協会(VAMM)が10月29日、2014年度上半期(4~9月)の加盟5社(ホンダ、ヤマハ、スズキ、台湾系の三陽工業(SYM)、伊ピアジオ)の新車販売台数が125万759台だったと発表した。ベトナムで二輪車販売の公式統計が発表されたのは初めてだ。

 VAMMによれば、加盟5社の2013年の販売台数は約279万台で、前年に比べ約10%の減少で、2年連続で縮小した。シェアトップはホンダ・ベトナムで187万台。前年から4%減少した。同社は1997年に生産を開始して以来、15年連続で販売を拡大させてきたが、このところ2年連続で減少。こうした中、輸出拡大にも注力している。2位はヤマハ・ベトナムで21%減の73万1,200台。世界経済の減速やベトナム国内消費マインドの冷え込みが影響したとの見方がある。

 VAMMは、2014年2月に正式に活動を開始した。ベトナム国内のバイク市場が2年連続で縮小し、政府が渋滞緩和策としてバイク台数制限の方針を示すなどメーカーにとって暗雲が立ちこめる中、ホンダ、ヤマハ、スズキ、台湾系の三陽工業(SYM)、伊ピアジオの現地法人が協会発足メンバーとなり、政府との対話などを通して業界の発展を促進していく目的で設立された。5社合わせて国内シェアは95%を超えるとされる。



株式会社ワールディング

株式会社ワールディング
TEL:03-5361-6455

■筆者プロフィール
谷口正俊(たにぐち まさとし)
1973年イタリア・ローマ生まれ。
早稲田大学商学部卒業後、(株)ベネッセコーポレーション入社。
同社退社後、2000年7月「教育を通じてより良い世の中へ」と、教育関連企業(株)ウィル・シードを共同創業、代表取締役副社長就任。大手企業400社の人財育成支援及び、全国の小中学校に新しいタイプの体感型教育プログラムを提供。
同社副社長を退任後、2006年6月、(株)アクティブリッジの設立に参加。
7年に亘るベトナム事業展開の後、2013年3月、(株)ワールディングを設立。
日系企業のベトナム進出支援、ベトナム人材採用・育成事業を展開中。
日本とベトナムを往復する日々を送っている。


 


 

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