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[【クロスボーダーM&A】ベトナム投資の基礎知識 [ベトナムマーケット概要](ワールディング)]

(2017/01/25)

ベトナムのテーマパーク業界

 谷口 正俊(株式会社ワールディング 代表取締役社長)

 2017年1月25日、観光不動産開発のSungroupは東北部地方クアンニン省で東南アジア最大級のテーマパーク「Dragon Park」を開業する。同テーマパークはハロン湾での開発案件「Sun World Ha Long Park」内の約40haの敷地に建設された。運営はスペインのParques Reunidosで、同社初のアジアでの運営案件となる。

 現在ベトナムには、ホーチミン市に世界で最も有名なテーマパーク12選に選ばれた「Suoi Tien Theme Park」、「Dam Sen Park」、ビンズオン省の「Dai Nam Park」、Vin Groupが手掛け、観光ウェブサイトTripAdvisorのトラベラーズチョイスアワード2016の「アジアのテーマパークトップ10」で唯一ランクインしている「Vinpearl Amusement Park」といった大型テーマパークがあるが、国内外の観光客に魅力があるとはいいきれず、観光客の呼び込みの増加を命題にしているベトナムにおいて、集客力のあるテーマパークの開発は重要な課題となっている。

 特にハノイでは、2012年に承認した「2020年までのハノイ市観光開発計画及び2030年までのビジョン」で、2020年までに同市を訪れる外国人観光客数を300万人、国内観光客数を1800万人とし、2030年には計3,000万人に増加させる方針を掲げており、テーマパークの開発にも力を入れる。

 この流れに伴い、各地でテーマパークを始めとしたアミューズメント施設開発が進むと思われる。前述のSungroupは他にも、ダナン市で開発中(一部オープン済)のAsia Park に加え、2016年9月にハノイ市でユニバーサル・スタジオやディズニーランドをモデルにした「Kim Quy Amusement Park」(2018年開業予定)や、2016年6月にラオカイ省サパの、ディズニーランドをモデルにしたテーマパークを含むサパ文化公園建設案件など、アミューズメント施設の開発を積極的に進めている。

 また、日本企業の参入も増えていく見込みだ。2016年10月、サンリオの関連会社の香港Sanrio Wave Hong Kong Co., Ltd.は、ベトナムでゴルフ・リゾートを運営する現地BRG Groupにライセンスを供与し、サンリオのテーマパーク開発に関する提携合意書に署名した。ベトナムで初のサンリオのテーマパークは、2018年にハノイ市でオープンする予定となっている。

 投資誘致計画の再編や海外からの投資誘致促進も増加していくであろうベトナムのテーマパーク業界には、今後も注視を続けたい。

株式会社ワールディング
 

株式会社ワールディング
TEL:03-5361-6455

■筆者プロフィール
谷口正俊(たにぐち まさとし)
1973年イタリア・ローマ生まれ。
早稲田大学商学部卒業後、(株)ベネッセコーポレーション入社。
同社退社後、2000年7月「教育を通じてより良い世の中へ」と、教育関連企業(株)ウィル・シードを共同創業、代表取締役副社長就任。大手企業400社の人財育成支援及び、全国の小中学校に新しいタイプの体感型教育プログラムを提供。
同社副社長を退任後、2006年6月、(株)アクティブリッジの設立に参加。
7年に亘るベトナム事業展開の後、2013年3月、(株)ワールディングを設立。
日系企業のベトナム進出支援、ベトナム人材採用・育成事業を展開中。
日本とベトナムを往復する日々を送っている。


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