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[【クロスボーダーM&A】ベトナム投資の基礎知識 [ベトナムマーケット概要](ワールディング)]

(2017/08/02)

ベトナムのギャンブル業界

 谷口 正俊(株式会社ワールディング 代表取締役社長)

 2017年3月、ベトナム政府はベトナム国民のギャンブルを合法化した。自国民への国内カジノ(ベトナムでは「e-game施設」)の開放、及び満21歳以上のサッカーくじ、競馬、ドッグレースを認めるものである。昨今、カンボジアやマカオなどの海外でのギャンブルをおこなうベトナム人が増加しており、年間約8億USDの資金国外流出の食い止め、及び国内の非合法勢力の排除が目的と言われている。

 革命家ホー・チ・ミンは学校や病院の運営資金をくじの売上でまかなって以来、ベトナムでは公営の「国家建設くじ」といわれる宝くじが人気を誇ってきた。2011~2015年の5年間で、ベトナム国内ではくじの売上が約130億USD、売上成長率は年平均12%となっており、現在では年間で約30億USDの売上があるとみられている。

 最近は、財政省がベトナムコンピュータ宝くじ社Vietlottを立ち上げ、日本のロト6に近い「Mega 6/45(45個の数字から6個を選択。キャリーオーバーあり)」、「MAX 4D(0000~9999から1個を選択。キャリーオーバーなし」、更に本年8月からの「POWER 6/55(55個の数字から6個を選択。キャリーオーバーあり)」の3つの数字選択式くじを売り出し、将来的には全国に1万ヶ所の宝くじ売り場の設置を計画している。

 日系では、ハノイでマルハンがカジノ「CharlieONE Club(JWマリオットホテル内)」、カントーで三井企画がパチンコ店「MEKONG GAMES(ポイントに応じ、隣接するレストランで使える商品券を提供)」を展開している。

 ベトナム国内の合法カジノでは、ベトナム人の場合、21歳以上かつ月収約5万円以上という条件を満たせば、1日5000円、月12.6万円で入場することができる。
このような条件付きではあるが、ベトナム国民にもカジノが開放されたことにより、海外からの投資が促進されることが予想される。

 現在約74億円の市場規模といわれているベトナムのカジノへ、海外から30億USD投資があると、初年度にGDPを0.58%押し上げる可能性があるという推計も出ており、カジノをはじめとしたベトナムのギャンブル業界が今後注目される。

株式会社ワールディング

株式会社ワールディング
TEL:03-5361-6455

■筆者プロフィール
谷口正俊(たにぐち まさとし)
1973年イタリア・ローマ生まれ。
早稲田大学商学部卒業後、(株)ベネッセコーポレーション入社。
同社退社後、2000年7月「教育を通じてより良い世の中へ」と、教育関連企業(株)ウィル・シードを共同創業、代表取締役副社長就任。大手企業400社の人財育成支援及び、全国の小中学校に新しいタイプの体感型教育プログラムを提供。
同社副社長を退任後、2006年6月、(株)アクティブリッジの設立に参加。
7年に亘るベトナム事業展開の後、2013年3月、(株)ワールディングを設立。
日系企業のベトナム進出支援、ベトナム人材採用・育成事業を展開中。
日本とベトナムを往復する日々を送っている。


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