[視点]
2008年4月号 162号
(2008/03/15)
日本に妖怪が徘徊している。企業価値という妖怪が――
いささか時代遅れの言い回しに失笑された方もあろう。それはともかく、二〇〇五年のニッポン放送事件に引き続き、二〇〇七年のブルドックソース事件は、敵対的企業買収とその防衛策のあり方について、社会的な規模で論議を引き起こした。そして、本件では、最高裁の判断が示されたため(最二決平成一九年八月七日金判一二七三号二頁)、この問題に対する裁判所の考え方なり姿勢がある程度明らかになったといい得る。
マールオンライン会員の方はログインして下さい。ご登録がまだの方は会員登録して下さい。
[藤原裕之の金融・経済レポート]