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2010年11月号 193号
(2010/10/15)
敵対的TOBも登場。市場環境変化に対応急務
医薬品業界のM&Aは2010年1-9月期29件と、リーマン・ショックによる景気悪化の影響で急減した前年同期の23件から6件、26%増加した。前年1年間の29件に並び、回復基調にある。医薬品業界は、2010年前後に大型医薬品の特許切れが相次ぐいわゆる「2 0 1 0 年問題」を抱えるほか、新興国需要への対応など、市場環境変化に伴う様々な課題を抱えている。主力薬の特許切れを受け、新薬候補の確保が急務となっていたアステラス製薬は3月、2009年1月に続き米国で2度目の敵対的TOBに挑戦し、成功させた。国内では、後発薬の沢井製薬が、キョーリン製薬ホールディングスに対してTOBによる買収提案をしたとの報道もある。今後の動向が注目される。
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