[マールレポート ~企業ケーススタディ~]

2024年6月号 356号

(2024/05/13)

【EQT パートナーズジャパンの担当者が語る】クラウド人材管理システムを手掛けるHRBrainの株式の過半数を取得、経営陣と描く成長加速戦略とは

  • A,B,C,EXコース
鬼塚哲郎・EQT パートナー

鬼塚哲郎・EQT パートナー

顧客満足度トップの人事管理SaaS企業

 EQTは、2023年12月にHRBrainの株式の過半数を取得した。

 HRBrainはサイバーエージェント出身の堀浩輝氏が2016年3月に立ち上げたHR(Human Resources)のSaaS(Software as a Service)企業。目標や評価を一元管理できるサービスとして2017年1月に人事評価クラウドをローンチ。企業競争力高める人材マネジメントにフォーカスした自社開発の「HRBrain」シリーズは、「HRBrain タレントマネジメント」をはじめ、組織診断サーベイ、人事評価、360度評価、労務管理、社内向けチャットボット、 パルスサーベイ、ストレスチェックの8サービスがあり、累計導入社数は2500以上にのぼっている。

 スウェーデン・ストックホルムで設立されたグローバルな投資会社EQTは、香港で設立されたベアリング・プライベート・エクイティ・アジア(BPEA)と2022年10月に経営統合。それに伴って、両社の日本法人も2023年3月に合併し「EQTパートナーズジャパン」として新たなスタートを切った。BPEAは日本においてパイオニア買収などの投資実績がある。

 EQTのようなプライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)は、企業の経営権(議決権の過半数)を取得し、投資先企業の経営に積極的に関与することで企業価値を高め、その後当該企業を売却して投資収益を実現することが一般的だ。最近は、スタートアップにマイノリティ出資するPEファンドも増えてきているが、マジョリティを取得するというケースは珍しい。

 HRBrain への投資を担当したEQTの鬼塚哲郎パートナーに、投資の狙いと今後の成長戦略を聞いた。

<インタビュー>
EQTのリソースを投入して、事業拡大のさらなる加速を支援

 鬼塚 哲郎(EQT パートナー)

<目次>
  • HR(Human Resources)テックの注目企業
  • HRBrainの戦略目標
  • HRBrainの魅力
  • 「インダストリアル・アドバイザー」が参画
  • 「ミッドマーケット・グロースファンド」から投資
  • IPOは有力なエグジットオプションの1つ

この記事は、Aコース会員、Bコース会員、Cコース会員、EXコース会員限定です

*Cコース会員の方は、最新号から過去3号分の記事をご覧いただけます

マールオンライン会員の方はログインして下さい。ご登録がまだの方は会員登録して下さい。

関連記事

バックナンバー

おすすめ記事