コロナ禍で自動車部品業界のM&Aにブレーキがかかっている。好調だった2019年の48件に対し、2020年36件、2021年26件と減少した。同年の金額は190億円まで落ち込んだ。足元では「脱炭素化」への対応で自動車各社がEV(電気自動車)シフトを加速させている。異業種参入も後を絶たない。ソニーグループは、「ソニーモビリティ」を設立し、EVの市場投入を本格的に検討する方針。2019年にオムロンから車載事業を買収した日本電産は、EV用駆動モーターの競争に先手を打つべく、高付加価値なモジュール製品開発を進めている。部品メーカーの生き残りをかけた再編は待ったなしだ。
2021年の動き
2021年26件のマーケット別内訳は
IN-IN22件、
IN-OUT3件、
OUT-IN1件。2019年と比較すると、IN-IN、IN-OUTの落ち込みが目立つ。金額は190億円まで落ち込んでいる(図表1参照)。