コロナ禍を契機に停滞していた日本企業による海外M&A(
IN-OUT)が回復してきている。なかでも、製造業が堅調だ。1-6月期で見ると、2021年に78件まで落ち込んだが、2022年95件、今年は106件、11.6%増加し、3年ぶりに100件台に乗せた。IN-OUT全体に占める割合は33.4%と、前年同期の31.9%から1.5ポイント上昇している。大型案件は健在だ。アステラス製薬は、同社のM&Aで過去最高額となる8000億円ディールを決めた。最近では、上場企業のみならず、地方の中堅・中小企業にまでM&Aによる海外強化の動きが拡大している。コロナ前水準まであと一歩だ。
2023年6月の動き 「マール」では、業種を「製造業」「商業」「金融」「非製造業」に4分類(大分類)している。さらに「製造業」は、中分類として「建設」「化学」「医薬品」「非鉄・金属製品」「電機」などの19業種に分類している。
6月は14件あった。