[マールレポート ~企業ケーススタディ~]
2007年1月号 147号
(2006/12/15)
「じゃあ、電話するぞ」――一九九九年一二月六日、当時川崎製鉄の社長だった江本寛治氏は、副社長との朝のミーティングを終えると、受話器を取り上げた。電話の相手はNKKの下垣内しもがいち洋一社長である。二〇〇二年五月、両社は統合契約書に調印するが、この電話はその経営統合に向けた第一歩だった。この日の朝、江本氏は三人の副社長にNKKとの経営統合の意向を明かし、了解を取った上で下垣内氏に電話をしたのである。
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