M&A専門誌マール 2023年8月号 346号(2023/07/18発売)
特集: KKRが描くロジスティード(旧日立物流)の成長戦略
2023年3月、KKRは特別目的会社HTSKおよびHTSKの完全親会社で持株会社であるHTSKホールディングスを通じて約6700億円で日立物流を買収した。日立物流は4月1日に日立製作所が議決権付株式10%、残りの議決権付株式90%をKKRが握る形で「ロジスティード」に社名を変更し、新たなスタートを切った。
旧日立物流は日立製作所の物流子会社として1950年に創業。近年は3PL(サード・パーティ・ロジスティクス:物流一括受託)事業で業績を伸ばしてきており、国内3PL業界首位を誇る。現在、国内334拠点、海外では27の国/地域で474拠点を展開しており、2023年3月期の売上高は8143億1000万円となっている。
同社は、長期計画として『LOGISTEED2030』を打ち出し、2030年の目標として売上高1.5兆円、CO2(二酸化炭素)排出量(13年度比)50%削減、海外売上比率50%以上を掲げている。この長期計画実現のため、引き続き中谷康夫会長(CEO=最高経営責任者)、髙木宏明社長(COO=最高執行責任者)の2トップの下、今後はKKRのネットワークを活用して海外M&Aに積極的に打って出るという。
KKRが日立製作所グループの買収を行うのは、日立国際電気(2017年、現KOKUSAI ELECTRIC)、日立工機(同年、現工機ホールディングス)に次いで3件目となる。新生「ロジスティード」について、今後の日立製作所との連携、M&A戦略を谷田川英治 KKRジャパンのプライベート・エクイティ、パートナーと宮内秀聡 プライベート・エクイティ、プリンシパルに聞いた。
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[編集部から]2023年8月号 346号
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