[【クロスボーダーM&A】ベトナム投資の基礎知識 [ベトナムマーケット概要](ワールディング)]

(2012/04/11)

ベトナム小売・流通事情

株式会社アクティブリッジ 代表取締役社長 谷口正俊
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課題山積み!成長が鈍化するベトナム小売市場
 ベトナム商工省によると、2011年の小売市場売上は、2,004兆3,600億ドン(約8兆1,000億円)で対前年実質4%増だった。 2010年は実質15%増であり、成長率は鈍化している。2012年も好調とは言えないだろう。 現在、ベトナム小売市場が直面している最大の課題は、インフレだ。CPI(消費者物価指数)も、2011年は対前年比18.12%上昇となった。ベトナムには、裾野産業が育っておらず、部品・素材等を輸入に頼らざるを得ないため、ASEANで唯一の経常収支赤字国であることが、インフレの大きな原因の一つだ。こういった脆弱な経済構造が通貨「ドン」の下落圧力ともなっている。他にも都市部の高い賃貸料、道路などインフラの未整備、店舗・代理店の未整備など、多くの課題が山積みの状態である。







株式会社アクティブリッジ

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■筆者プロフィール
谷口正俊(たにぐち まさとし)
1973年イタリア・ローマ生まれ。
早稲田大学商学部卒業後、(株)ベネッセコーポレーション入社。
同社退社後、2000年7月「教育を通じてより良い世の中へ」と、教育関連企業(株)ウィル・シードを共同創業、代表取締役副社長就任。大手企業400社の人財育成支援及び、全国の小中学校に新しいタイプの体感型教育プログラムを提供。
同社副社長を退任後、2006年6月、(株)アクティブリッジの設立に参加。
2010年5月代表取締役社長に就任。
日系企業のベトナム進出支援、ベトナム人技術者育成・派遣事業を展開中。
日本とベトナムを往復する日々を送っている。

 

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