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[【クロスボーダーM&A】ベトナム投資の基礎知識 [ベトナムマーケット概要](ワールディング)]

(2021/06/16)

ベトナムのPPE業界

谷口 正俊(株式会社ワールディング 代表取締役社長)
新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう中、ベトナムにおけるPPE(Personal Protective Equipment/個人用保護製品)の生産量の増加が著しい。ベトナム国内には現在、約200のPPE製品を製造する会社があるといわれているが、繊維製品生産については新型コロナウイルスの影響で大幅な減少を見せ、医療用マスクや医療用手袋、医療用ゴーグル、防護服などのPPE製品の需要が世界的に高まったこともあり、多くのメーカーがこれに応じる形でPPE製品の生産に集中している。世界銀行グループの国際金融公社(IFC)によれば、ベトナムにおける2020年のPPE生産量は、前年の6倍となった。PPE製品の需要は、少なくとも2025年までは年に+6~9%の割合で増加を続けると予想されている。

 従前からマスクの生産大国であったベトナムでは、中国等に依存していた生地や糸など原材料の調達が新型コロナウイルスの影響で一時急減したことで、現地調達率の向上が至上命題となった。ベトナム政府は、これまでもランドン織布縫製工業団地の整備をはじめ、外資誘致や地場企業育成を通じて現地調達率の向上を進めてきたが、この動きが加速している。地場の繊維大手Garment 10は、PPE生産のために英Standard Chartered Bankから430万米ドルの融資を受けた。Standard Chartered Bankは、同じく地場メーカーのBac Giang LGG Garment CorporationにもPPE生産のために270万米ドルの融資をおこなっている。PPEの他、医療機器の国産化に向けた動きも見られる。政府の後押しを受け、複合企業最大手のVinGroupが、米Massachusetts Institute of Technology(MIT)やアイルランドの医療機器大手のMedtronicの協力を得て、人工呼吸器等の製造を始めている。…


株式会社ワールディング


株式会社ワールディング
TEL:03-5361-6455

■筆者プロフィール
谷口正俊(たにぐち まさとし)
1973年イタリア・ローマ生まれ。
早稲田大学商学部卒業後、(株)ベネッセコーポレーション入社。
同社退社後、2000年7月「教育を通じてより良い世の中へ」と、教育関連企業(株)ウィル・シードを共同創業、代表取締役副社長就任。大手企業400社の人財育成支援及び、全国の小中学校に新しいタイプの体感型教育プログラムを提供。
同社副社長を退任後、2006年6月、(株)アクティブリッジの設立に参加。
7年に亘るベトナム事業展開の後、2013年3月、(株)ワールディングを設立。
日系企業のベトナム進出支援、ベトナム人材採用・育成事業を展開中。
日本とベトナムを往復する日々を送っている。

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