[【企業価値評価】決算書の見方(早稲田大学大学院 西山茂教授)]
(2013/01/09)
現在は子会社などを含めた企業グループ全体を1つの会社のように見立てて作成された連結財務諸表が財務諸表の中心となっています。連結財務諸表であっても、ほぼ1つの事業を国内中心に行っている企業の場合は、連結財務諸表にその事業の国内での活動の様子がほぼ表われていますので、それを分析することによって、ある程度詳しい状況を知ることができます。しかし、数種類の事業をいろいろな地域で行っている企業グループの場合は、連結財務諸表にはいろいろな事業分野の各地域での活動の結果が混じり合って集計されているので、連結財務諸表の分析だけでは事業分野あるいは地域ごとの詳しい状況は分かりません。したがって、事業分野ごとあるいは地域ごとにある程度詳しい情報を集計し報告することが必要になりますが、そのための情報がセグメント情報です。
■西山 茂(にしやま しげる)
略歴:
早稲田大学政治経済学部卒業。米国ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士課程(MBA)修了。監査法人ト-マツにて会計監査・企業買収・株式公開などの業務を担当したのち、㈱西山アソシエイツを設立し、株式公開支援や企業買収支援などの財務コンサルティング及び企業研修などの業務に従事。2002年4月より早稲田大学大学院(ビジネススクール)助教授に就任し、現在教授。学術博士(早稲田大学)。公認会計士。
主な著書に、MBAアカウンティング改訂3版(監修及び共著、ダイヤモンド社)、企業分析シナリオ第2版(東洋経済新報社)、英文会計の基礎知識(ジャパンタイムズ)、戦略財務会計・戦略管理会計改訂2版(以上ダイヤモンド社)M&Aを成功に導くBSC活用モデル(白桃書房)入門ビジネス・ファイナンス(東洋経済新報社)などがある。
※詳しい経歴はこちら
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