上場企業が子会社や事業部門を切り出し、ファンドや同業他社などへ売却する、いわゆる「カーブアウト系」の件数は、2021年1年間で409件と2020年の398件から2.8%の増加となった。金額合計は5兆2390億円で、2020年に続き5兆円超えの高水準を維持した。うち、9割超をOUT-IN(外国企業への売却)が占める。大手を中心に事業構造改革の動きが進んでおり、PEファンドなど外資が受け皿となるケースが増えている。グローバル化やデジタル化など事業環境の変化が増すなかで、人的ネットワークや資金力を背景に再成長支援の実績を積み上げる外資の存在感が高まっている。2021年1-12月の動き