[業界動向「M&Aでみる日本の産業新地図」]

2013年2月特大号 220号

(2013/01/15)

第97回  電機業界 大手重電系3社のM&Aとインプリケーション

 澤田 英之(レコフ リサーチ部長)
  • A,B,EXコース

1.はじめに

   大手電機メーカー8社の業績に明暗が生じている。テレビ事業の不振によって前期(2012年3月期)に巨額損失を計上したパナソニック、シャープは今期も最終赤字の見込みであり、同様に損失を計上したソニーの2012年9月中間期も赤字であった。一方、重電系の日立製作所、東芝、三菱電機、また、ITサービスに注力する富士通は、前期実績、今期予想とも黒字であり、前期赤字であったNECも2012年9月中間期は黒字に回復した。(ただし、三菱電機は防衛省などへの費用の過大請求の処理により、2012年12月に今期利益予想を1200億円から500億円に修正)

   本稿では厳しい事業環境の中でも比較的業績が堅調な、重電系の日立製作所、東芝、三菱電機の主要なM&Aの動向を振り返るとともに、ここから得られるインプリケーションを考察してみた。

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