グループ法人税制の導入や清算所得課税の廃止等を内容とする新税制が、平成22年10月1日から施行された。新税制は「資本に関係する取引等に係る税制の見直し」の根幹を成すもので、既存の法人課税制度を大きく変容させるものである。既に本誌においても数回に亘り新税制の概要を紹介したが、本号と次号では新税制が企業のグループ経営や会計に与える影響について考察することとしたい。