[ポストM&A戦略]

2011年12月号 206号

(2011/11/15)

第36回 子会社の経営者報酬に対するガバナンス (上)

マーサー ジャパン グローバルM&Aコンサルティング プリンシパル 竹田 年朗
  • A,B,EXコース

買収先の経営者をきちんとコントロールしようと思うとき、報酬の問題は重要である。「要は、人間は金で動くのだ」という見方は、もちろんある。しかし報酬には、期待や評価など、さまざまなメッセージを込めることができるので、これをうまく活用しないともったいないだけでなく、メッセージの設計がなかったり稚拙だったりすると、子会社の経営者が期待するほど動かなかったり、間違った方向に動いてしまう「誤作動」の原因となる。
今回からは、親会社の視点で、子会社の経営者報酬に対してどのようにガバナンスを行っていったらよいのか、解説したい。

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