[ポストM&A戦略]
2016年9月号 263号
(2016/08/15)
各種の難度の高い経営意思決定の中でも、M&Aの意思決定は際立った特徴をもつ。すなわち、検討領域の広さはまさに総合的で、しばしばグローバルかつ壮観だが、一旦意思決定をおこなうとなると、極めて短期間かつ極秘裏のうちに、情報制約を乗り越え、絞り込んだ重要な本質について統合的な結論を得なければならない。
ところが、サイニング後の買収後の取り組み、具体的にはクロージング準備、およびクロージング後のいわゆるPMI(Post Merger Integration)になると、今度は一転して、実務的な問題が次々と出てくる。これを次々と期限内に解決し、きちんと手仕舞っていかなければならない。
今回からは、特にクロスボーダーM&Aを題材に、M&Aにおいて買い手の人事部門がどのタイミングで、どのような役割を果たすのか解説する。人事部門の読者はもとより、M&Aにかかわる他部門の読者にも、人事部門がどのような役割を果たすのか、理解を深めていただければ幸いである。
• M&Aにおける組織・人事タスクの検討ニーズと関係先
• 経営目線でのDD
• 経営者リテンション
• 従業員まわりのクロージング準備
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