[マールインタビュー]

2009年3月号 173号

(2009/02/15)

No.109 「平成の開国」のため、15年にわたり対日投資拡大の先頭に立つ対日投資有識者会議

島田治夫 座長(千葉商科大学学長)
  • A,B,EXコース

最も重要な国家戦略


――対日直接投資の意義は何ですか。
「日本は高齢・成熟社会となり、いろんな制度や慣行が硬直化しています。しかし、高度成長のあとの資源がたく最も重要な国家戦略さん残っている。資本、技術、人材の豊富なストックがあるのに、使い切れていない。ここに異質な刺激が入れば動きだします。まず外国からフレッシュキャピタルを入れる。そうすれば、フレッシュテクノロジー、フレッシュマネジメントがついて来る。これにより日本経済が再び活性化します。ミクロの好例は日産自動車です。優秀な幹部や社員がいたけど、長年、同じ釜の飯を食べていた者同士では身を切る改革ができなかった。ルノーが、資本とゴーンさんという異質な要素を入れた。すると、日産がもっていた資源が活性化し、みごと再生した。こうした例は日本の随所にあります。対日投資の意義は、まさにここにある。日本は投資立国で生きていくしかない。英国がモデルです。今、日本の最も重要な国家戦略なのです」
 

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