[M&Aスクランブル]

(2015/12/09)

“色の白いは七難隠す”

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 ベトナムの金融機関は2011年の不動産バブル対策としての中央銀行の急激な金融引き締めによるバブル崩壊で巨額の不良債権が発生し、その処理と対応に苦しんできた。

 しかしながら2014年以降の国内景気の回復とそれに伴う不動産市況の回復、融資拡大と金利収入の増大により銀行業績も急速に改善し、ここにきて不良債権問題への対応も先が明るくなって来た。

 さてそれでは、2012年以降に一体どれくらいの金額の不良債権が発生していたのだろうか?

 ベトナム国家銀行(SBV)会長の発言によれば、「2012年以降15年8月末までに金融機関の不良債権は424兆1,400億ドン(約2兆2,970億円)が処理された」という。そしてこの金額は「2012年9月末の不良債権の91.2%に相当」するということのようだ。この発言から数字を逆算すると同時期の不良債権額は、465兆ドン(当時の公表金額は250兆ドンだった)となる。その当時のGDPは2,535兆ドンだったので、GDPに対する不良債権比率は実に18.3%という深刻な水準だった。その当時の公式発表ではこれが9.9%だったので、実際は・・・



 

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