[M&Aスクランブル]

(2016/03/01)

シャープの契約交渉過程から垣間見えること

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異例な契約延期

 経営再建のため、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業を買収先と決めたシャープが、2月末に予定していた最終契約締結の期限を延長しました。

 延期になった責任は、シャープ側にあります。シャープは、2016年2月25日に臨時取締役会を開き、全会一致でホンハイを買収先と決定し、発表しました。ところが、その後、思わぬ事実が報道で明るみになります。

 臨時取締役会前日の24日に、「偶発債務」(約3500億円)のリストをホンハイに送ったというのです。驚いたホンハイは、シャープ側に取締役会の延期を求めたとのことです。そうだとすれば、ホンハイの要請に耳を傾けず、シャープは取締役会を開催したことになります。ホンハイが2月末までに予定していた契約の締結を保留したのは当然です。こうなることは、シャープも十分予想がつくことです。その後、シャープ社長は・・・

 

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