エンデバー・ユナイテッドは、国内プライベート・エクイティ市場の黎明期に設立されたフェニックス・キャピタルを起源とする独立系
PEファンドである。フェニックス・キャピタル時代を含む累計投資額は約3000億円で、現在は530億円規模の9号ファンドを運用している。
エンデバー・ユナイテッドが近年注力しているのが、ロールアップによる中堅・中小企業のグループ化だ。直近では2024年12月に広告・クリエイティブ業界の4社を束ねる持株会社「多角形」を設立し、同業界内でのさらなる資本提携を視野に入れながらソリューションの強化・拡大を図る方針を打ち出している。
シニアヴァイスプレジデントの鈴木大二郎氏に、多角形設立の背景と成長に向けた取り組みを聞いた。
豊富な投資実績を持つ「和製ファンド」 ―― エンデバー・ユナイテッドの投資方針とこれまでの投資実績を教えて下さい。
「エンデバー・ユナイテッドは、『和製ファンド』として『日本らしい投資ファンドのあり方』を標榜しています。これは、投資をして終わりではなく、企業と共に汗をかきながら、
ハンズオンによって従業員や経営者の想いや願いを形にしていくという考え方です。
■鈴木 大二郎(すずき・だいじろう)
一橋大学を卒業後、デロイトトーマツコンサルティングにて、電力・総合電機・半導体・プラントエンジニアリング等の企業に対する、新規業務のプロセス構築、事業計画策定、新規事業検討等のコンサルティングに従事。2019年、エンデバー・ユナイテッドに参画。