[【クロスボーダーM&A】ベトナム投資の基礎知識 [ベトナムマーケット概要](ワールディング)]
(2014/09/03)
利用者急増、高い普及率。寡占状態が課題
爆発的な利用者の増加にインフラ整備が追い付かず、事業運営は国営企業の寡占状態が続く。ベトナムの携帯電話市場は、社会主義国であるが故の特殊な構造で成り立っている。
ベトナムの携帯電話契約数は現状で1億3,000万件を超え、人口が9,000万人弱にもかかわらず、同1億3,000万人弱の日本とほぼ同数である。ベトナムの統計局の調査では、2007年には約4万5,000件程度だったが、増加率とそのペースはすさまじく、普及率では日本を大幅に上回っていると言えそうだ。ただ、この契約者数は、携帯電話に差し込んで使うSIMカードの保有者数と同じであり、端末の保有者数ではない。そのため、携帯電話端末保有者についての正確な数字を把握することはできない。また、キャリアと呼ばれる事業者は主に6社で、そのうち国営のViettel(国防省系)、VinaPhone(郵政公社系)、Mobifone(同)の3社が市場の9割を占める寡占状態が続いており、市場の発展を大きく阻害している。
株式会社ワールディング
TEL:03-5361-6455
■筆者プロフィール
谷口正俊(たにぐち まさとし)
1973年イタリア・ローマ生まれ。
早稲田大学商学部卒業後、(株)ベネッセコーポレーション入社。
同社退社後、2000年7月「教育を通じてより良い世の中へ」と、教育関連企業(株)ウィル・シードを共同創業、代表取締役副社長就任。大手企業400社の人財育成支援及び、全国の小中学校に新しいタイプの体感型教育プログラムを提供。
同社副社長を退任後、2006年6月、(株)アクティブリッジの設立に参加。
7年に亘るベトナム事業展開の後、2013年3月、(株)ワールディングを設立。
日系企業のベトナム進出支援、ベトナム人材採用・育成事業を展開中。
日本とベトナムを往復する日々を送っている。
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