[編集部から]
2017年7月号 273号
(2017/06/15)
次号予告
2017年8月号
特集:「海外大型買収失敗の教訓」 2017年7月18日発売予定
※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。
編集後記
■M&Aアドバイザリー会社が増えています。主に事業承継マーケットを狙って、金融機関出身者が数人で立ち上げたり、公認会計士数人の会計コンサル会社や株価算定・企業価値評価会社が参入したり、果ては銀行が新たにM&A会社を新設しています。経営者の高齢化に伴い、M&Aを考える経営者が増えており、その売却ニーズを取り込もうと競争が激しくなっています。ただ、あるオーナー経営者は「価格や手数料だけではないんですよ」と言い、子供のように育ててきた会社の更なる成長を託す相手先はどこか、親身になって会社の将来を考えてくれるアドバイザーを求めています。また、買い手は「買収価格が合わないくらい高くなっている」(ファンド関係者)とマーケットの状況を嘆き、こちらも競争激化の様相を呈しています。世の中、“ご縁”と“タイミング”が大事ですが、事業承継のM&Aの世界では一層この2つが重要になっています。(風)
■日本企業による海外企業のM&Aは、2016年に636件となり3年連続で過去最高を更新しています。東芝や日本郵政など海外M&Aでの損失が大きなニュースになっていますが、グローバル化の動きは大企業だけではなく中小企業にも拡がっており、成長を求める選択肢として海外企業への投資は今後も増えそうです。
第17回マールM&Aセミナーでは、「教科書に載っていないグローバルM&Aの実際(難所と勘所)〜社運をかけた買収プロジェクトの現場から〜」と題し、日本板硝子執行役員の加藤雅也様にご講演いただきます。“小が大を呑む”と言われた英ピルキントンの買収について直接お話を伺えるのは大変興味深いです。また後半は実務家の方々が直面している疑問にもお答えいただけるということで、こちらも楽しみです。(華)
――4月1日「オリックス・クレジット」から「ドコモ・ファイナンス」に社名変更
[Webインタビュー]
[【バリュエーション】Q&Aで理解する バリュエーションの本質(デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社)]