[M&Aスクランブル]
(2015/09/09)
2011年から、リーマンショックの後遺症を乗り越えてM&A市場は順調に回復・拡大してきた。しかしながら、先月下旬には中国経済失速懸念に端を発し、世界の金融市場が不安定感を増し、株価は乱高下しながらも大幅に下落した。株価がさらに暴落したら、M&A市場にはどのような影響があるのか、株式市場とM&A市場との関連を確認し、その影響度合いに関して考察したい。
グラフ①が示すように、過去の相関を見ると株式指数とM&A件数の関係は正の相関があり、株価が下がればM&A件数は減少する関係である。定性的に考えても、買手としてはM&Aは投資行為であり、株価が高く好況感が強いほうが、投資意欲が高くなる。売手としても、株価が高いほうが、類似会社法等においてバリュエーションも高くなり、売却しやすい環境が整うことになる。
【グラフ①】日経平均株価とM&A件数の推移
出所:レコフデータ(M&A件数)
9月1日付日本経済新聞によれば…
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