[編集部から]

2019年1月号 291号

(2018/12/17)

次号予告と編集後記(2019年1月号)

次号予告

2019年2月号
特集:「2019年の日本経済とM&A動向/2018年M&A全データ一挙掲載
2019年1月18日発売予定 
※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。

編集後記

■前日本銀行総裁の岩田規久男・学習院大学名誉教授にインタビューをさせていただきました。2019年10月に消費税率10%への引き上げが確実視される中で、果たして日本経済のデフレ脱却は可能なのか、がテーマです。
岩田先生に初めてインタビューさせていただいたのは、先生が『デフレの経済学』(東洋経済新報社、2001年刊)を上梓された直後でした。当時、「いちごびびえす」という電子掲示板があり、経済板ではリフレ論争が隆盛でした。リフレ論壇の中心人物は、「銅鑼衣紋」(「ドラエモン」)のハンドルネームの人物で、その学識の深さから、銅鑼衣紋はてっきり岩田先生だと思い、それを確かめようという個人的な興味もあってお会いしたのでした。結果、先生からはきっぱり否定されましたが、銅鑼衣紋とは知己の仲であることはわかりました。
その後、銅鑼衣紋が内閣府経済社会総合研究所主任研究官の岡田靖氏だったことを知ったのは、10年4月10日に岡田氏が虚血性心不全により50代半ばという働き盛りで急逝された時でした。岡田氏の上智大学大学院経済学研究科修士課程時の指導教授が岩田先生だったのです。「岡田君は大変優秀な人だったが、大学の就職には恵まれず、ようやく、2010年9月からある大学に就職する予定だった。その矢先の急逝で、無念この上なかった」と、岩田先生は近著『日銀日記~5年間のデフレとの闘い』(筑摩書房、2018年10月刊)の13年4月13日の日記に記していますが、本書が岡田靖氏に捧げられていることを見ても岩田先生の無念のほどが分かります。
なお、岩田先生のインタビューは、本誌19年2月号に収録させていただきます。(耕)

■“球辞苑~プロ野球が100倍楽しくなるキーワードたち~“というNHKBSのテレビ番組をご覧になったことがあるでしょうか。毎回1つのキーワードを掘り下げ、独自の野球辞典の完成を目指すというプロ野球の情報バラエティです。ホームランキャッチ、六番打者、リード(離塁)など“これで1時間もつの?”というニッチなテーマも多いのですが、それほど野球に詳しくない私が見ても面白く心待ちにしている番組です。日米の往年、現役のプレイヤーがテーマに合わせて自分のこだわりを語るだけでも楽しいのですが、関連したデータが多数紹介されその解析が興味深いです。例えば、ホームランをもぎ取ってしまうホームランキャッチでは、フェンスギリギリのスタンドインが多い球場と、ホームランの飛距離が短い選手を調べ上げています。神宮球場で横浜ベイスターズの梶谷選手、ロペス選手がバッターボックスに立った時が、ホームランキャッチを見られる可能性が最も高いとか。
データ分析は博報堂グループのデータスタジアム株式会社のアナリストが担当されています。博報堂は2019年度にデータ取引所事業にも参入すると発表しており、データビジネスに力を入れているようです。IoTやAIの進展に伴い、自動車をはじめあらゆる業界でデータが重要なポジションを占めるようになりました。弊社のレコフM&Aデータベースも、ますます活用の場が広がるのではと期待しています。(華)

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