[編集部から]

2025年3月号 365号

(2025/02/12)

次号予告と編集後記(2025年3月号)

次号予告

2025年4月号
特集:星光PMCがカーライルと組んで描く成長戦略
2025年3月11日 マールオンライン上のリリース 
2025年3月17日 発売
※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。

編集後記

DICは2024年12月、運営するDIC川村記念美術館(千葉県佐倉市)の規模を縮小し、都内に移転する方針を発表しました。私はこの美術館の近隣で生まれ育ったので、小学生の頃は両親に連れられて頻繁に通いました。
移転方針の決定までには、美術館運営から得られる「社会的価値」と、運営コストや美術品の売却価格など、資本効率の観点での「経済的価値」が比較されました。DICは「適切な規模と場所で美術館運営を継続することが、ブランド価値向上による事業の発展に資することのみならず、ステークホルダーひいては社会全体に対する好ましい貢献活動であると考えるに至った」と述べています。
昨今はさまざまなベクトルから「経済的価値」を優先する傾向が強くなっているように思います。そうした中、DICの決定はバランスのとれた着地点だと感じました。
ただ、想い出深い美術館が移転してしまうことに対する寂しさは否めません。3月末の休館までに一度は訪れておこうと思います。(誠)

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