[編集部から]

2018年5月号 283号

(2018/04/16)

次号予告と編集後記(2018年5月号)

次号予告 

2018年6月号
特集:
「M&Aアクティビズムの実際と対応のあるべき姿」
2018年5月17日発売予定 
※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。

編集後記

■「全然、売却など考えていませんでしたが、DMが来たので、我が社の企業価値はどれくらいだろう?とM&Aアドバイザーに会ってみました」と語るのは、五十代の経営者。未上場ながら経営的には安定的に利益を出し、業界では大手に入る規模とのこと。たまたま会ってみた二十代半ばの証券出身のアドバイザーが、「ウチに欲しいくらいの、人柄のいい優秀な男性」だったため、複数回面談したそうです。しかし、やはり「まだ、できる」と思い、断りの電話を一旦は入れたそうですが、その男性の上司が出てきて「断るのはいつでもできます。もう少し、話を聞いてみたらいかがでしょう」と言われ、買い手候補の会社を数社、提示されました。外資系ファンドの関連会社は結構な高値を提示してきたそうですが、結局、この経営者は創業以来ベンチマークとしてきた広い意味での類似業界の上場企業に売却したそうです。「会社は我が子同然ですから将来を考えた場合、上場企業の傘下のもとで成長を目指すM&Aも経営判断の一つかなと思いました」と冷静に語るその眼差しには、会社への思いと従業員の雇用・幸せを願う経営者の重い決断を感じました。たまたま会ったアドバイザーとの良縁、そして経営を託すに相応しいと思える相手だったことが、M&A成就に結び付いたのではないでしょうか。(風)

■毎年春が近づくと気になるのが、桜前線。東京では今年は開花が例年より10日ほど早かったこともあり、あっという間に春が来た感があります。暖かくなると、気がかりなのが花粉情報。花見写真を撮りたくてもマスク姿では様にならない、何て一幕も見かけますね。ところで、東京都福祉保健局が2017年12月に発表した「花粉実態調査報告書」によると、都内のスギ花粉症推定有病率は48.8%。株式会社インテージが同年1月に発表した「『みんなの花粉症対策』市場調査」によると、京浜エリアだけで市販鼻炎薬・アレルギー薬の市場規模は100億円に迫り、対策グッズは12億円超と、まさに一大市場です。薬やサプリメント、マスク、空気清浄器など様々な花粉症対策の新商品が開発、販売されており、企業の努力や工夫には目を見張ります。たとえば、「花粉を水に変えるマスク」は花粉やハウスダスト、汗などのタンパク質を分解する技術を利用しており、衣類やタオルにも活用されているそうです。現在は日用品が中心ですが、医療や飲食などほかの商品や場面でも応用できるとしたら、と次の技術展開を想像してみるのも楽しいのではないでしょうか。(澄)

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