ホンダ、三菱自動車と合弁会社設立 ――自動車会社二社からエコカー用電池供給先として白羽の矢が立ちました。 「我々は、自動車のエンジンスタート時などに使う蓄電池のメーカーです。鉛電池を使っていますが、統合前の一九九〇年代初めから次世代電池としてリチウムイオン電池の開発に取り組んできました。これだと、軽いし、パワーがあるので、成功すれば自動車モーターにも使えます。携帯電話、デジカメ、パソコンなどコンシューマー用の小さなものから製品化を始め、人工衛星、鉄道など産業用の大型電池にも広げていきました。各分野を横断的に製品を展開しているのは、世界でも我が社だけです。高い技術があり、いよいよ自動車メーカーからも、それを認めていただいたのです」