法制審議会で会社法制の見直しの議論が本格化している。きっかけとなったのは民主党が提案した「公開会社法(仮称)」である。3人の著者は、同法が成立すると、日本の企業活動にマイナス効果を与え、産業の国際競争力は弱まると危惧する。暗いシナリオを何とか食い止めたいと鼎談の形で議論を開始した。法学者、経済学者、資本市場専門家と畑が違うので立体的に光が当てられている。ただ、「法と経済学」の考え方が土台になっている。