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2011年3月号 197号
(2011/02/15)
2010年の日本企業に対する投資会社のM&A件数は139件と、09年の149件から6.7%減少した。ピークをつけた07年の約3分の1にまで落ち込み、総件数に占める割合は8.1%と、09年に続き1割を下回った。139件中、国内系(IN-IN)は110件で前年比0.9%減少、外資系(OUT-IN)は29件で前年比23.7%減少した。また、バイアウト系案件(買収、事業譲渡)も54件と、ピークの07年から半減している。リーマン・ショックによる金融危機から2年以上が経過したものの、引き続き投資の動きは停滞しており、投資先の業績低迷のため投資回収(エグジット)できないファンドが増えているのが現状だ。なかには、海外企業の買収にシフトし、投資残高の拡大を目指すファンドもでてきているが、まだ初期的段階だ。一方で、大手銀行を中心に新規ファンド組成の動きもある。市場が縮小するなかで、ファンドの再編、淘汰がますます進みそうだ。
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