[編集部から]

2024年6月号 356号

(2024/05/13)

次号予告と編集後記(2024年6月号)

次号予告

2024年7月号
特集:進化する企業統治 ~資本効率の改善に向けた取組みの前進と投資家からの取締役の受入れ
2024年6月11日 マールオンライン上のリリース 
2024年6月17日 発売
※内容は変更されることがあります。タイトルは仮題です。

編集後記

■経営再建中のビッグモーターの事業を引き継ぐ新会社WECARS(ウィーカーズ)が5月1日付で発足し、副社長COO(最高執行責任者)に伊藤忠商事執行役員の山内務氏が就任しました。山内新副社長には2024年2月号(352号)の本誌でインタビューを実施しており、M&Aに関する考え方や方針についてポイントをまとめています。
取材時に山内副社長が強調していたのが、①伊藤忠が手掛ける国内のM&Aは、破綻しそうな会社か、後継ぎがいない会社のどちらかに注目せざるを得ないこと、②ただ数字だけを見てM&Aをするのではなく、その会社が自社の業務とどう関係するのか、どうシナジーを生めるのかを大事にしていること、の2つです。伊藤忠は傘下にタイヤ小売り大手のクイック・フィット、輸入車販売大手のヤナセを持っています。次の1手は何か、どのように再建するのか、その手腕に注目しています。(武)

■BtoC企業によるM&Aや新サービスの開始は、ポイント経済圏にもしばしば大きな影響を及ぼします。新規顧客の獲得に向けたキャンペーンのように消費者が得するものが多いものの、中にはお得感が減ってしまうようなポイント付与条件の変更が行われることも。私自身は、主要なポイントサービスを比較検討したうえで、自分の生活圏内にある各店舗においてクレジットカード決済やバーコード決済をあれこれ使い分け、複数のポイント経済圏でお得にポイントを獲得してきたつもりですが、VポイントがTポイントを統合したり、Amazon.co.jpがdポイントとの連携を開始したりするなど、昨今、各社の合従連衡がますます盛んになっており、ポイント付与条件の変更も頻繁になっています。現時点において自分の購買行動はポイント獲得の観点から見てお得なのか、まったく自信はありません。本当は定期的に各ポイントサービスの条件を見直して再検討すべきなのでしょうが、コスパ・タイパを考えると現状維持で良い気がしてしまいます。各社のポイントサービスをゲーム攻略の感覚で楽しめないようでは、価格・サービスに敏感な消費者で居続けるのは難しそうです。(梅)

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