[マールインタビュー]
2016年1月号 255号
(2015/12/15)
[1]M&Aの正しい認識
M&Aは負けから入る投資
-- 本日は、経営者に向けてM&A成功法を語っていただきたいのですが、まずM&Aについて、どうお考えですか。
「M&Aは株主価値を増大させるためのアクションです。それで、M&Aは買い手と売り手の双方が株主価値増大を目指して実行する会社支配権(経営権)の移動と私は定義しています。現象面としては経営権の移動ですが、経営権の移動自体が目的ではなく、あくまでも株主価値を増やすことが目的です」
-- 株主価値増大を図るうえで買い手と売り手で差はありますか。
「売り手は比較的簡単です。なぜかと言うと、例えば時価総額100億円の会社がM&Aで買われるときは、平均40%程度の買収プレミアムがつきます。時価総額100億円の会社が140億円の現金に変われば、株主価値は増えます。ですから、売り手にとって基本的にM&Aはノーリスクな戦略です。もちろん、対価を株式でもらったりすると、その後の変動リスクは残りますが、基本的にはその事業への投資に対するIRR(内部収益率)が確定する行為です」
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