2018年のM&A回顧
◇件数は3850件。金額は29兆8802億円。件数、金額とも過去最高を記録
◇IN-OUTは777件、19兆円で、件数、金額ともに過去最高
◇ベンチャー投資は1313件、前年比49.2%増。総件数の34.1%を占める
3850件、29兆8802億円で、件数、金額ともに過去最高
[表1] 2018年のM&A件数と金額マーケット | 件数 | 金額 (百万円) |
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IN-IN | 2,814 | 2,816,457 |
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IN-OUT | 777 | 19,036,561 |
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OUT-IN | 259 | 8,027,245 |
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合計 | 3,850 | 29,880,263 |
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2018年の日本企業が当事者となるM&A件数は3850件と、これまで最多だった2017年の3050件を800件、26.2%上回り、過去最高を記録した (表1参照)。2012年以来、7年連続の増加となった。金額は29兆8802億円で、前年の13兆4000億円から2.2倍に拡大した。1999年の18兆1041億円を超え、19年ぶりに過去最高を記録した。
マーケット別ではIN-INが2814件、IN-OUTが777件、OUT-INが259件で、IN-INとIN-OUTは同じく最多だった17年の2180件、672件をそれぞれ29.1%、15.6%上回った。ベンチャー企業へのM&Aが1313件と、前年の880件から433件、49.2%増加し、全体を押し上げた。総件数の34.1%を占めている。金額はIN-INが2兆8164億円で同22.1%の増加に留まったものの、IN-OUTが19兆365億円で2.5倍、OUT-INが8兆272億円で2.2倍と、クロスボーダー案件で大型化した。
金額トップ20は表2のとおり。