[地方のM&A~中小企業の事業承継・事業再生と地域金融機関の対応~]
2017年12月号 278号
(2017/11/15)
1. 2017年10月は「関東・甲信越」で買い手、売り手とも前年同月比増加
47都道府県に本社を置く日本企業が2017年10月に実施(発表)したM&A件数を全国6ブロック別(地方別)にまとめ、それぞれ買い手(当事者1)、売り手(当事者2)別に集計し、前年同月と比較してみると、「関東・甲信越」で買い手が140件から180件、売り手が114件から155件に増加と、買い手・売り手ともに増加した。また、「北陸・中部」で買い手が10から17件に増加、売り手が12件から9件に減少、「北海道・東北」で買い手が5件で同件数、売り手が11件から16件に増加、「九州・沖縄」で買い手が6件から3件に減少、売り手が7件で同件数だった。そのほか、「近畿」では買い手が31件から20件、売り手が20件から18件に減少、「中国・四国」で買い手が10件から4件、売り手が9件から4件に減少と、買い手・売り手ともに減少した。
1-10月の累計を前年同期と比較してみると、「関東・甲信越」で買い手が1515件、20.3%増、売り手が1198件、19.1%増、「北陸・中部」で買い手が124件、6.0%増、売り手が106件、11.6%増、「近畿」で買い手が267件、6.4%増、売り手が215件、18.1%増と、買い手・売り手ともに増加した。また、「九州・沖縄」では買い手が65件、1.5%減、売り手が87件、6.1%増だった。そのほか、「北海道・東北」では買い手が52件、23.5%減、売り手が98件、9.3%減、「中国・四国」では買い手が49件、22.2%減、売り手が56件、18.8%減と、買い手・売り手ともに減少している。
1-10月の地方別M&A件数全体では、買い手が2072件、売り手が1760件でそれぞれ前年同期比13.6%増、14.1%増となっている。
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