第一 はじめに 今年になって敵対的買収案件が相次ぎ、また敵対的買収の防衛策に関する指針が公表されたことなどにより、M&Aに対する企業の関心が急速に高まっている。もっとも、わが国におけるM&Aのほとんどは友好的に行われており、敵対的買収後の統合プロセスの困難さを考えると、今後もその傾向は変わらないと考えられる。