出版・印刷業界のM&Aは1-10期42件と、低調だった前年1年間の37件を上回り、回復傾向にある。42件中、出版会社、印刷会社が当事者1(買い手)となる案件は27件、当事者2(売り手)は19件で、買い手の動きが活発だ。凸版印刷は早期から海外M&A、ベンチャー投資などを積み上げ、新規事業開発、非印刷事業の強化に邁進している。同社は10月1日に社名を「TOPPANホールディングス」に変更し、持株会社体制へ移行した。事業ポートフォリオ変革を進めていく意思を込めて、社名から「印刷」をはずした。今後は事業売却を含めたグループ再編の行方にも注目が集まりそうだ。 2023年1-10月の動き 1-10月期42件のマーケット別内訳は