日本企業と中国(香港を含む)企業のクロスボーダーM&Aは、1-9月期76件と前年同期比31.0%の増加となった。日本企業による対中投資(IN-OUT)が39件と、前年同期の25件から56%増加したためだ。金額合計は6241億円と大型化している。他方、中国企業による対日投資(OUT-IN)も37件で、12.1%増加した。買い手(当事者1)の業種(大分類)はいずれも「金融」がトップで、なかでも投資ファンドによるベンチャー投資や事業再生の動きが活発だ。日中国交樹立40周年を迎え両国の関係改善の動きが進みつつあるなかで、今後、ファンドを触媒とした本格的なM&Aが出てくるか、注目したい。2018年1-9月の動き