日本企業の海外M&A(IN-OUT)の勢いに急ブレーキがかかっている。1-3月期、件数は190件と前年同期の206件から7.8%減に踏み留まっているものの、金額は6458億円と前年同期の2兆4330億円から73.5%の大幅減となった。1000億円以上の案件は未だ1件もなく、M&A全体に占める割合は34.5%まで落ち込んでいる。足元では、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響で交渉中断の案件も多いと聞く。世界経済への重大な悪影響が懸念される中で、すでに投資した海外企業の危機対応にも立ち向かわざるを得ず、日本企業にグローバル経営の難しい舵取りが突きつけられている。2020年3月の動き 3月は56件。前年同月の60件から6.6%の減少に留まった。うち、ベンチャー投資が29件と前年同月の25件から増加し、全体の5割超を占めた。金額合計は