新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、1-4月期の日本企業のM&A件数は1276件と、前年同期の1443件から11.6%減少した。特に、緊急事態宣言が発出された4月単月で28.9%の大幅減となった。世界は物理的にヒトとモノが動かない状況に陥り、未だ多くの案件が中断、一時凍結状態にある。こうした状況下、上場企業の事業再編の動きを見ると、事業や会社の「買い」が減少する一方で、これまで消極的だった事業や子会社の「売り」が増加する傾向が強まっている。4月までの新型コロナによる影響やその後の見通しをまとめた。1-4月の動向 1-4月の日本企業のM&A件数は1276件と、前年同期の