※本記事は、M&A専門誌マール 2022年2月号 通巻328号(2022/1/18発売予定)掲載記事です。
件数は4280件で14.7%増、2年ぶりに最多更新。金額は16.4兆円で11.7%増
◇IN-INは3337件で13.3%増、過去最多。金額は3.0兆円で8.5%減
◇IN-OUTは625件で12.2%増。金額は7.0兆円で59.1%増
◇OUT-INは318件で38.9%増、過去最多。金額は6.3兆円で8.9%減
1. 全体動向
4280件で前年比14.7%増、金額は16兆4844億円で11.7%増
2021年1-12月の日本企業のM&A件数は4280件と、2020年の3730件から550件、14.7%増加した(図表1)。2019年の4088件を上回り、最多を更新した。2012年以降2019年まで8年連続で増加してきたが、2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響を受けて減少していた。2年ぶりの最多更新となる。4280件のマーケット別内訳は、IN-IN3337件、IN-OUT625件、OUT-IN318件で、全マーケットで増加した。うち、IN-INとOUT-INは過去最多を記録した。金額は16兆4844億円(図表1)で、前年の14兆7567億円から11.7%の増加となった。マーケット別内訳はIN-IN3兆870億円、IN-OUT7兆737億円、OUT-IN6兆3237億円で、
クロスボーダー(IN-OUT、OUT-IN)案件が全体の8割超を占めた。...