八月のM&A市場では、国内市場が停滞する中、成長を八求める日本企業が、外国企業に対する大型買収を行った。複写機の世界シェア第二位のリコーが、米情報機器販売大手のアイコンオフィスソリューションズ(ペンシルバニア州)の買収を発表し、第一位を目指す。またキリンホールディングスが、豪乳業二位の酪農協同組合デアリーファーマーズ(DF)を買収し、海外事業の拡大を図る。国内では、東海旅客鉄道(JR東海)が、将来の中央リニア新幹線開業をにらみ、日本車両製造へのTOBを始めるなどの動きが見られた。