1-7月期、11.6%増。飲料を中心に本格化へ 食品業界のM&Aは、金融危機の影響でM&A全体が低調のなかで、1-7月48件と前年同期比5件、11.6%の増加となった。総件数に占める割合は4.3%と前年の3.7%から0.6%上昇している。うち、IN-OUTの件数は7件と2割にも満たないが、金額は約8割を占める。近年は、ビールなど飲料事業を中心に海外強化の動きが目立つ。国内食品最大手のキリンホールディングスと2位のサントリーホールディングスの経営統合交渉が明らかになった。実現すれば、世界有数の規模をもつ食品会社が誕生する。国内市場の縮小を背景に、世界市場を視野においた再編の動きが本格化しそうだ。(吉富 優子)