[マールレポート ~企業ケーススタディ~]

2019年9月号 299号

(2019/08/15)

【アドバンテッジパートナーズ】地域の銘菓・名産品メーカーの支援受け皿「日本銘菓総本舗」設立の狙い

  • A,B,EXコース
各地域の銘菓や名産品の再生、成長を図る

左から市川 雄介(アドバンテッジ パートナーズ パートナー)、村上 諒陛(同 シニア アソシエイト)
左から市川 雄介(アドバンテッジ パートナーズ パートナー)、村上 諒陛(同 シニア アソシエイト)
 アドバンテッジパートナーズ(以下、「AP」)はこのほど、日本の地方創生に寄与する取り組みとして、地域の銘菓・名産品メーカーを中心に事業承継等の受け皿の役割を果たす「日本銘菓総本舗」を立ち上げた。AP がサービスを提供するファンドは、これまでにポッカ・クラシエフーズ、成城石井、コメダ珈琲等の食品・フードサービス分野に多数の投資行ってきた。それらの投資を通じて、食品・フードサービス・チェーンオペレーションの経営ノウハウを蓄積してきており、そうした経営ノウハウを活かして各地域の銘菓や名産品の再生、成長支援を図っていくという。

 PEファンドの活動としては珍しい受け皿会社の設立について、APの2人の担当者に聞いた。

<インタビュー>
成長資金、事業承継、事業再生など様々なニーズに柔軟に対応

 市川 雄介(アドバンテッジ パートナーズ パートナー)
 村上 諒陛(同 シニア アソシエイト)

「日本銘菓総本舗」を設立した経緯

―― まず、「日本銘菓総本舗」を設立した経緯を教えてください。

市川 「現段階では社名の公表ができないのですが、東日本のある県を代表するお菓子メーカーの事業承継の案件があり、その案件の検討に際して地方の銘菓メーカーが事業承継をはじめ、様々な課題を抱えているということが分かりました。最初の契機となった会社を事業承継するに当たって、幅広く共通した課題を抱える企業を支援するためプラットホームを作った方が良いのではないかと考えたのです」

―― 投資家の目線から見たメリットはどのような点にあると見ていますか。

この記事は、Aコース会員、Bコース会員、EXコース会員限定です

マールオンライン会員の方はログインして下さい。ご登録がまだの方は会員登録して下さい。

バックナンバー

おすすめ記事