[M&A用語]

ソーシング

英語 :Sourcing

M&Aにおけるソーシング(sourcing)とは、案件発掘のことをいう。

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もう一歩先へ

~もう一歩先へ

 事業会社やコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)は、M&Aアドバイザーや金融機関と異なりソーシング対象の顧客基盤がありません。事業会社は、独自のソーシング体制の確立を重視しない傾向にあり、結果としてM&Aアドバイザーが持ち込む案件を検討するなど受動的に活動していることが多い状況です。しかし、それでは他社に差をつけることはできず、入札に参加して限られた時間の中で多数の競争者と競り合いにならざると得ません。もちろん相対取引にすることができず入札となった場合でも、入札より前の段階から対象会社と事前の交渉や予備調査を充分に行った上で参加する入札と、ゼロから開始する入札では、全く競争環境が異なります。事業会社が独自に確立するソーシング体制はM&A戦略で強化すべきポイントとなります。
  具体的には、幅広いM&A専門家や強い人脈を持つキーパーソンとの関係構築、自社の人脈を用いた相対・直接ルート構築、レコフM&Aデータベースの活用、事業計画でのM&A戦略の表明、過去のM&A実績とPMI方法の確立によって売主及び経営陣から選定してもらう打ち出しなど、他社との違いを意識してソーシングの仕組みを構築していくことが重要となります。M&Aアドバイザーなどの助言会社のソーシングと、直接のM&A当事者が行うソーシングは同じではありません。
 関連記事では、M&A当事者によるソーシングの方法や、どうすれば売却先が当方を選定してくれるかなどについて参考となる記事を挙げています。また関連記事には掲げていませんが、PEファンドやベンチャーキャピタル関連の記事では、同じM&A当事者としての立場からのソーシングの方法を知ることができます。

更新日:2018年04月01日

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